ビジョンをもつことの意義はなんですか?

生活に役立つ心理学

ビジョンは人生の羅針盤

皆さんは普段、ビジョンを意識しながら生活していますか。
ビジョンと聞くと、イメージはできますが、漠然としている感じもします。
では、ビジョンとは一体、何でしょうか。

ビジョン(vision)とは将来への見通しや、将来に向けてありたい姿を明文化したものと言えます。
例えば、世界中の人達と関わりながら平和のために活動していたいとか、困っている人達が希望をもって生活できるように手を差し伸べていたいとか、子供達が伸び伸びと成長できるように支援していたいなど、自分が理想としていることに関わっている姿を思い描くことができたのならば、それがビジョンです。

それに対して目標とは、達成すべき具体的なゴールと言えます。
例えば、第1希望の学校に合格するとか、資格試験に受かるとか、車の免許を取得するとか、カラオケで100点をとるとか、体重を5㎏減らすなどですね。

こうしてみると、ビジョンと目標は似ているようで、少し違います。
例えば、東に向かって歩んでいくことがビジョンだとします。
すると、東に向かって歩いていく途中で様々な課題に遭遇しますが、その時々にやるべき課題が目標だと言えます。

目標は、ビジョンに近づくために必要なものです。
もし、壮大なビジョンがあったとしても、それをただ思い描いているだけでは、何も実現しません。
実際に行動しながら、目標を一つひとつ達成していくことで、自ら思い描くビジョンに近づくことができるのです。

では、目標はあるのですが、そこにビジョンがない場合はどうでしょうか。
例えば、頑張って勉強して目標だった資格試験に合格したとします。
その後、その資格を生かせる仕事や活動をするのであれば資格をとった意味がありますが、ただ資格をとることだけで終わってしまったらどうでしょう。
資格をとった意味があまり感じられないのではないでしょうか。

私達はビジョンをもつことで、人生の方向性を定めることができます。
ビジョンは大海原を航海する船の羅針盤のような存在だとも言えます。
もしも羅針盤がなかったら、私達は自信をもって大海原を航海することはできません。

このように、ビジョンをもつことで、私達は人生を自分が望む方向に進めていくことができるのです。
生きていれば私達は様々な問題にぶち当たり、その都度心をくじかれることもあります。
しかし、もし明確な人生のビジョンがあれば、私達は再び立ち上がり、前に進むことができるのです。
ビジョンは私達に、人生を前向きに歩む自信や勇気を与えてくれます。

今回はビジョンをもつことの意義について考えてみました。
これを機会に、私も改めて自身のビジョンについて振り返ってみました。
皆さんもぜひ、それぞれのビジョンについて考える機会にしていただければ幸いです。