不安な未来より、今を生きるコツ

生活に役立つ心理学

「この先、一体どうなってしまうんだろう」「もし、うまくいかなかったら…」と、まだ見ぬ未来を思って不安になり、頭の中で何度も同じことを再生してしまうことはありませんか。

それは、自身の健康や仕事のことかもしれません。
家族のことかもしれません。
友人や知人との関係かもしれません。
国内外の社会情勢かもしれません。

このように、未来のことを考え始めたら切りがありませんし、私たちの意識は「今」から切り離されてしまいます。

心理学では、このように、意識が「今」を離れてさ迷ってしまうことを「マインド・ワンダリング」と言います。

マインド・ワンダリングの状態が続いてしまうと、意識は「今」にありませんから、いま目の前のことを十分に体験したり、味わったりすることができなくなってしまいます。
当然、幸福度も下がってしまいます。

マインドワンダリングは、自然な働きです。

マインドワンダリングは、決して悪いものではありません。
未来のことを考えて不安になるのは人間にとっては当たり前のことですし、問題を解決したり創造的な活動をしたりするときにはマインドワンダリングが有効に働くこともあります。

しかし、マインドワンダリングが問題になるのは、心がさ迷う状態が長く続いてしまうことです。
研究では、私たちは起きている時間の役半分近くを、この「心のさまよい」に費やしていることが示されています。
そして、その多くが、「未来への不安」や「過去の後悔」に向かっているのです。

つまり、不安感が強い人ほど、今ここにいない時間が長くなっている可能性があります。
例えば、子供の将来を心配しながら夕食を作ったり、職場の人間関係を思い出しながら通勤したりしている場合は、これにあたります。
体は今ここにあるのに、心は未来へ飛んでいるような状態ですね。
この状態が続いてしまうのは、心の健康を保つ上で望ましくありません。

「今ここ」に戻る力 ーマインドフルネスー

そこで注目されているが、マインドフルネスです。

マインドフルネスとは、「評価をせずに、今この瞬間の体験に注意を向けること」です。
気付いて今に戻ることと言い換えることもできます。

もし、未来の不安が浮かんできたら、「ああ、いま私は未来のことを心配しているんだな」と気付くだけでいいのです。
追い払う必要はありません。
否定する必要もありません。
ただ、気付けばいいのです。

この「気付き」が、心を今に戻すスイッチになるのです。

不安は消さなくていいのです

ここで大切なのは、不安をなくそうとしないことです。
不安は、人間に備わっている大切な感情の1つです。
危険を察知して、準備を促す役割があります。

しかし、だからと言って、不安に飲み込まれる必要はありません。
未来を考えることと、未来に支配されることは違います。

不安に気付きながらも、今やるべきことに意識を戻す。
これが、不安な未来より今を生きるという姿勢です。

今日からできる、今に戻る小さな練習

①呼吸に気付きましょう
1日3回、10秒でいいので、呼吸に注意を向けてみましょう。
「吸っている、吐いている…」
ただ、これだけでいいのです。
これを実践するだけで、意識が今に戻ってきます。

②五感を使いましょう
例えば、こんな感じで、五感をフルに活用してみます。
・コーヒーの香りを感じながら、じっくりと味わって飲んでみる。
・ひと口ずつゆっくりとかみしめて、味わいながら料理を食べてみる。
・心を空っぽにして、ゆったりと湯船に浸かってみる。
・お気に入りの音楽を、耳を澄ませてじっくりと聴いてみる。
・空の色や風の匂いを、体全体で感じてみる。

どうでしょうか。
こうして挙げてみると、五感を活用する場面は、日々の生活の中にたくさんありそうですね。
大切なことは、日々の生活の中で、ほんのちょっとの時間でいいので、五感に身をゆだねてみることです。
五感を使うことも、意識を今に戻す有効な方法です。
それに、五感を使うことで、幸福感が増してきます。
生きている実感を味わうことができると言い換えてもいいですね。

③今できることに焦点を当てましょう
未来の不安を考える代わりに、「今日そして、今この瞬間にできる小さな一歩は何だろう?」と、自分自身に問いかけてみましょう。

未来への不安が込み上げてきたら、「私は今、未来への不安を感じているんだな。分かるよ。でも、今はこれをやろう」と、自分自身に言葉をかけてみましょう。
すると、不安を抱えながらも、具体的な行動へと自分を向かわせることができます。
大切なことは、
・不安を感じる→気付いて今に戻る→今やるべきことをやる
このサイクルをしっかしと回していくことです。

まとめ

今を生きると言うと、未来を考えないことのように聞こえるかもれません。

しかし、それは違います。

なぜなら、未来は今の積み重ねでしかつくることができないからです。
今に注意を向けることは、未来を大切に育てることでもあるのです。

まだ訪れていない未来に振り回されるより、今この瞬間にできることに力を注ぐ方が、はるかに自由です。

心がさまよっていると気付いたら、そっと今に戻りましょう。
その小さな習慣が、不安に縛られない生き方につながっていきます。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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