初頭効果を効果的に使う。
初頭効果とは最初に学習したことは強く印象に残り、記憶として定着しやすいというものです。
例えば、初めて会った人の身だしなみや顔の表情、言葉使いやしぐさといったことが強く印象に残り、いつまでも忘れられないという経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
これを学習に応用します。
例えば教科書や参考書や問題集などは、一般的に最初のページから読み進めていきますので、最初に読んだ内容はよく覚えられます。
初頭効果の恩恵ですね。
この初頭効果を上手に使うことによって、学習したことを効率よく覚えることができます。
例えば、1日目は参考書の1ページから20ページまで読みます。
2日目は11ページから30ページまで読みます。
3日目は21ページから40ページまで読みます。
これを繰り返しながら、一冊の参考書を読み終えます。
そして2回目を読み始めます。
ここでも読み始めのページを意図的にずらしていきます。
これを繰り返しながら学習を進めていき、2回目の学習が終わります。
この学習法だと初頭効果も期待できますし、同じ内容を繰り返し学ぶことで学習内容も定着していきます。
まさに一石二鳥の学習法と言えるのではないでしょうか。
学んだことを周りの人に教えてみる。
学んだことを誰かに教えることは、とても効果的です。
人に教えることで自分の理解が深まっていきますし、自分の理解がどの程度なのか、確認することもできます。
これを繰り返すことで、理解が着実に定着していきます。
それに人に教えることは楽しいですよね。
相手からも感謝されますし、それが喜びにもなります。
お互いの関係も深まっていきますよね。
まさに一石二鳥な方法です。
友達と問題の出しっこをしながら楽しく勉強した経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
学んだことを誰かに教えることは、とても効果的な方法と言えます。
より深く理解する。
ただ暗記するだけの一夜漬けのような学習では、しばらく経つと学んだことをかなり忘れてしまいます。
これはどなたにも経験があることだと思います。
しかし、じっくりと腰をすえて学んだことは、後々までずっと記憶に残すことができます。
例えば歴史の勉強で、年号や出来事をただ丸暗記しただけではすぐに忘れてしまいますし、理解も深まりせん。
ところが、出来事の背景や関わった人物など細かいところまでじっくりと調べながら学んだことは、しっかりと理解が定着して、いつまでも忘れることはありません。
まさに生きた知識と言えるではないでしょうか。
十分な睡眠を心がける。
眠っている間に脳は、学習したことを整理します。
ですから、学習したことをしっかりと記憶したいのなら、十分な睡眠をとることが大切です。
一夜漬けで試験に臨んだ経験がある方は多いのではないでしょうか。
切羽詰まった状況なら仕方ありませんが、できるだけ十分な睡眠をとるように心がけたほうがいいですね。