憂うつな気持ちをのり越えるための3つのヒント

生活に役立つ心理学

厳しい暑さが続いていますが、皆さんいかがお過ごしですか。
猛暑のために、身体の抵抗力が落ちている方も、いらっしゃるかもしれません。
楽しく充実した日々を送るためにも、十分な休息をとることを心がけながら、過ごしていきたいものですね。

さて、明日から、いよいよ9月がスタートします。
夏休みが終わり、明日から仕事や学校が始まる方も、いらっしゃることでしょう。

私はいつも夏休み最後の日になると、明日から始まる学校や仕事のことで、少し憂うつな気持ちになります。
これは、若い頃からあまり変わっていません。

きっと、皆さんも多かれ少なかれ、同じような気持ちを抱いていらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、「憂うつな気持ちをのり越えるための3つのヒント」ということで、すぐに実践できることをお伝えしますので、最後までお読みいただければと思います。

なぜ、休み明けは憂うつな気分になるのでしょう?

休み明けは、どうして憂うつな気分になるのでしょう。
心理学的な視点から考えてみたいと思います。

①脳のモード切り替えが、間に合っていないのです。
とくに長期休暇中は、私たちの脳はリラックスした「休日モード」になっています。
これは、仕事や学校がある「平日モード」と違って、脳がリラックスした状態と言えます。

「平日モード」のときの私たちの脳は、それこそフル回転で動いています。
起床してから、身支度をして職場や学校に向かうところから始まり、職場や学校に着いてからも、やるべきことは山ほどあります。
それらを全てこなしていくのですから、考えてみれば、私たちの脳は本当にすごいですよね。

ところが長期休暇明けは、「休日モード」から一気に、「平日モード」への切り替えが求めらます。
この急なモードチェンジに、脳がついていけないのです。
そのため、体がだるく感じたり、やる気が起きなかったりといった状態になるのです。

②適応とストレスが、原因の一つです。
私たちは、新しい環境や状況に適応しようとすると、心理的なストレスを感じます。
長期の休み中は、自分のペースで自由に過ごせる環境に適応していました。
心理的なストレスも、少ないですよね。

しかし、休み明けは再び、決まった時間に出勤・登校し、人間関係を築きながら、目の前の課題に取り組まなければなりません。

このような環境の変化に適応しようとする過程で、心理的なストレスや不安感などが生じてしまい、それが憂うつな気分となって現れてくるのです。

③予期不安とプレッシャーも、原因の一つです。
休み明けの憂うつは、実際に学校や仕事が始まってから感じるものだけではありません。

予期不安といって、始まる前から、「明日から大丈夫かな」「仕事がたまっているかも」「人間関係が不安だな」といった未来に対する不安を想像してしまうことがあるのです。
そうすると、気分が落ち込んでしまいます。

また、新学期や仕事始めには、「頑張らなきゃ」というプレッシャーも感じやすいですよね。
この過度なプレッシャーが、かえって憂うつな気持ちを強めてしまうことがあるのです。

休み明けの憂うつを軽やかに乗り越えるための3つのヒント

①初日は、慣らし運転でいきましょう。
新学期や仕事始まりを迎えると、私たちはどうしても気合が入りすぎてしまいます。
でも、初日から全力で頑張る必要はありません。

初日は、慣らし運転で十分です。
肩の力を抜いて、50%くらいの力でいきましょう。
簡単にできることから始めましょう。

例えば、こんな感じです。

〇学校や職場についたら、まずは自分の席に座って、ひと息つきましょう。
〇職場なら、まずは机上を片付け、メールの確認など、簡単なことから始めましょう。
〇「おはよう」「おはようございます」と笑顔で挨拶しましょう。
〇気の合う友人や同僚と、他愛のないお喋りをしましょう。
〇今日一日にやるべき小さな目標やチャックリストを作りましょう。
〇休憩時間には、コーヒーやお茶など飲んで、リラックスしましょう。
〇予定していた分が終わらなくても、できた分だけで良しとしましょう。
〇初日は慣らし運転ですから、無理をしないで早めに帰途につきましょう。

②小さな楽しみを仕込んでおきましょう。
少し先の未来に、楽しみな予定を入れちゃいましょう。
楽しみな週末の予定を、先に立ててしまうのです。
楽しみな今夜の予定でも、いいですね。
そして、忘れずに実行できるように、スマホや手帳にしっかりと書き込んでおきましょう。

例えばこんな感じです。
〇帰りに好きなスイーツを買って帰ろう。
〇夕食はちょっとぜいたくしちゃおう。
〇本屋で読みたかった本を買おう。
〇今夜は楽しみなドラマを見よう。
〇週末は、楽しみにしていた映画を観に行こう。
〇週末に、友人と遊びに出かけよう。

どうですか。
考えただけで、ワクワクしてきて、気持ちが軽くなりませんか。

このように、少し先の未来に楽しみな予定があると、憂うつな気持ちをのり越える力が湧いてきます。ぜひ、実行したいですね。

③今日できたことを、リストアップしてみましょう。
初日の仕事や学校が終わって、自宅でゆっくりとくつろいだ後は、今日1日で達成したことを書き出してみましょう。
普段から日記を書いたり、ジャーナリングをしたりしている人は、もちろんそれで十分です。

〇朝、ちゃんと起きて、余裕をもって職場に着いた。
〇進んで挨拶することができた。
〇友人や職場の同僚と会話ができた。
〇仕事が、1つ片付いた。

どんなに小さなことでもいいのです。
その日に達成したことを、書き出してみましょう。
こうすることで、自己肯定感が高まります。

今日のまとめ

いかがでしたか。
今回は、「憂うつな気持ちをのり越えるための3つのヒント」というテーマについて考えてみました。

誰でも長期の休み明けは、憂うつな気分になりやすいものです。
でも、それは、私たち誰もが経験することであって、特別なことではありません。

ですから、まずは憂うつな気持ちになっている自分のことを、優しく受け入れてあげましょう。
「憂うつな気持ちになってるけど、大丈夫だよ」「今日はこれだけ出来れば十分だよ」「今日はよく頑張ったよ」「私はこのままで大丈夫だよ」と、自分に優しく語りかけてあげましょう。
心がとても、軽くなります。

明日から学校や仕事が始まる方も、またすでに始まっている方も、最初は慣らし運転で十分です。
焦らずに、自分のペースで、新しいスタートを切っていきましょう。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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