手帳に書くことの心理学的な効果はなんですか?

生活に役立つ心理学

今年も残すところ、2か月を切りました。
私はこの時期になると、来年の手帳のことを考えます。
私は普段、手帳とスマートフォンを使って予定の管理をしていますが、みなさんはいかかでしょうか。
スマートフォンで予定を管理している人、アナログの手帳を使っている人、手帳は使わないで頭に入れている人など、きっとそれぞれにあったやり方で予定の管理など行っていると思います。
そこで今回は、手帳(スマートフォンも含めます)を使うことの心理学的な意味や効果について考えてみたいと思います。

やるべきことが明確になります。

手帳にやるべきことや予定などを書き込み、それを折に触れて読み返すことで、やるべきことを落ちなくきちんとやり遂げたり、優先順位を付けて効率的に物事に取り組んだりすることができるようになります。
言うまでもなく、手帳の一番の目的は日々の予定の管理です。
やるべき予定をきちんとやり遂げていくことは、自身の達成感や満足感につながり、充実した日々を送る上でとても大切なことです。

記憶に残りやすくなります。

手帳に予定やToDoリストを書き込むことで、手で書くという運動的な刺激と、目で見るという視覚的な刺激が合わさって、情報をより効果的に記憶に留める効果が期待できます。
手帳を使わなくて記憶できるから大丈夫という人もいると思います。
しかし、手帳に書き留めておくことで、うっかりミスを防ぐことができます。
もし大切な予定をすっぽかしてしまったら、目も当てられません。
そのように事態を防ぐ意味でも、手帳でしっかりと予定を管理することは大切です。
手帳は自分の第2の脳だと考えるといいかもしれません。
私たちは生きていく上で記憶しなければならないことはたくさんあります。
それを補うのが、第2の脳である手帳の役割なのです。

ビジョンや目標が明確になります。

手帳の見開きや月はじめのページなど見やすいところに、短期や中期または長期の目標やビジョンを書き込み、それを意識的に読んで、定期的に達成度を振り返ることで、少しずつでも目標を達成していくことができます。
ビジョンや目標をもって、それに向かって日々の生活を送っていくことには、大変意味があります。
ビジョンや目標があることで、日々の生活にも張りが出ますし、少しでも達成できたときは喜びを実感することができます。
ひいては、それが人生の喜びにもつながっていくのではないでしょうか。

不安やストレスが軽くなります。

予定やToDoリスト、その日の出来事などを手帳に書き込んでいくことで、頭の中にある情報やもやもやが外に出され、すっきりした気持ちを味わうことができます。
同時に、手帳に書き出すことで、不安な感情やストレスが軽くなる効果も期待できます。
スマートフォンと手帳を落としてしまったとしたら、私はたぶん手帳の方が困ります。
スマートフォンには重要な予定は入れますが、手帳にはそれ以上に様々なことを書き込んでいますから。

自己理解や自己成長のツールとして活用できます。

手帳には決まった書き方や使い方はありません。
それぞれが自分の好みに応じて工夫を凝らして、カスタマイズすることができます。
そこが手帳の楽しいところでもあります。
因みに私も自分なりに手帳をカスタマイズして使っていますが、毎回その作業を楽しみにしています。
手帳に書くことは、予定やToDoリストだけではありません。
自身のビジョンや目標を載せたり、日々の出来事を日記として綴ったり、気持ちや感情を吐き出したり、浮かんだアイデアを書き留めたり、忘備録として活用したり、大切な出来事を書き残したりと、様々な活用法が考えられます。
このように手帳は、予定を管理する以外にも、自己理解や自己成長のツールとして活用することができます。

達成感を感じることができます。

予定や目標を達成したときに手帳に赤で✔を入れる人は多いと思いますが、そのときの達成感は格別です。
私もやり切ったことに✔を入れることを、いつも楽しみにしています。
このような小さな達成感であっても、それを積み重ねていくことで大きな満足感を得ることができ、揺るぎない自信につながっていきます。