新年度を迎えるにあたって実践したいこと

生活に役立つ心理学

今年度も残すところ2日となりましたが、皆さんにとってこの1年は、いかがだったでしょうか。
達成できた目標もあったでしょうし、思うようにいかなかったこともあったと思います。

泣いても笑っても、新しい年度がスタートします。

できれば、さらに実り多い1年にしたいですよね。

そこで今回は、主に目標を達成するにはどうすれば良いかの観点から、「新年度を迎えるにあたって実践したいこと」について考えてみたいと思います。

まずはこの1年を、ポジティブに捉え直してみましましょう。

新年度を迎えるにあたってまず実践したいことは、この1年の出来事をポジティブに捉え直すということです。

私達はどうしても、ネガティブな出来事に意識をフォーカスしてしまいがちです。
うまくいかなかったことを反省して次に生かしていくことは大切ですが、これも度が過ぎるとがっかりした気持ちになってしまいますし、モチベーションも下がってしまいます。

そこで、お勧めの方法は、出来事をポジティブに捉え直すということです。
リフレーミングですね。


こうすることで、ポジティブな成功体験を増やすことになるので、晴れ晴れとして気持ちになります。

例えば、こんな感じで行います。

●プレゼンを失敗してしまった。→人前で話す経験値が上がった。 

●昇進できなかった。→今のポジションでスキルを磨く時間が増えた。

●職場の同僚と、意見が対立してしまった。→違った視点を知ることができた。

●友達に裏切られた。→本当の友人が誰かを、知るきっかけになった。

●家族とけんかしてしまった。→本音を伝えられる関係だからこそ、ぶつかることができたんだ。

●孤独を感じる。→自分を見つめ直す貴重な時間ができた。

●人付き合いが苦手だ。→深い関係が築ける相手を選べる、タイプなんだね。

●体重が増えちゃった。→もっと健康的な生活習慣をつくるタイミングだね。

●お金が足りないな。→お金を大事に使う習慣が身につくよ。

●予定外の出費だったな。→必要な学びや経験に投資できたよ。

●節約生活はしんどいな。→シンプルで豊かな暮らしを学ぶ機会だね。

●新しいことを、なかなか覚えられないな。→じっくりと学ぶことで、より深く理解できるね。

●本をたくさん読めなかったな。→1冊を深く読んで、学んだことを実践していこう。

●思ったようにいかないことが続くな。→今は、試されているんだ。乗り越えた時はきっと、大きく成長できるさ。

このように一見ネガティブに思えることも、違う角度から見てみると、ポジティブに捉え直すことができます。

このような習慣を身に付けると、ストレスが軽くなり、前向きな気持ちになりやすくなります。
まさに、一石二鳥の方法ですね。


ぜひ、年度末の今、1年間の出来事をポジティブに捉え直してみましょう。

具体的で達成可能な目標を立てましょう。

新年度の目標を立てると思いますが、この時に心がけておきたいことがあります。

それは、目標は具体的で、測定が可能で、達成が可能で、関連性があり、期限があるものが良いということです。

例えば、こんな感じで目標を立ると良いでしょう。

●運動を頑張る。→週3回、20分のウォーキングを3か月続ける。

●もっと本を読む。→1か月に2冊の本を読んで、読後の感想を書く。

●お金を貯める。→毎月2万円を別口座で貯金して、1年で24万円貯める。

●英語を話せるようになる。→毎日30分間オンライン英会話で学び、4か月後に英検2級を受ける。

●もっと仕事を頑張る。→職場についたらまず、1日のタスクを4つリストアップして、退勤前に進捗状況を確認する。

●友人と、もっと会う。→月に1回、友人と食事をする予定を入れる。

●ギターが上手くなる。→毎日1時間ギターの練習をして、1か月後に1曲弾けるようにする。

このように具体的で達成可能な目標ができたら、それを最終的には1日のToDoリストに落とし込んでいきます。

こうすることで、日々の小さな成功体験を積み重ねていくことができますし、継続するモチベーションも維持できます。

新年度はぜひ、この方法を試してみてください。
お勧めの方法です。

新しい習慣を定着させましょう。

目標を達成するには、そのための行動を、習慣化していくことが大切です。
習慣にならないと、行動を日々継続していくことは難しいからです。

ここで、お勧めの方法は、「きっかけ→行動→報酬」の流れをつくっていくことです。
こうすることで、新しい習慣が形成されやすくなります。

例えば、こんな感じで行っていきます。

●朝のストレッチを習慣にしたいとき
目覚ましが鳴る。→ベッドの上で、すぐに出来るストレッチをする。→体がすっきりして、目覚めもよくなる。

●読書の習慣を身に付けたいとき
寝る前に、ベッドに入る。→10分だけ本を読む。→読書ができた達成感や、リラックス効果が得られる。

●健康的な食事を続けたいとき
昼休みになる。→野菜を1品追加するなどヘルシーな食事を選ぶ。→お腹も満たされ、体も軽く感じる。

●スマホの使い過ぎをやめたいとき
寝る前にスマホを手にとってしまう。→スマホの代わりに、紙のノートや日記を書く。→思考や感情が整理されて、睡眠の質も向上する。

●早起きを習慣にしたいとき
目覚ましが鳴る。→ベッドからすぐに出て、コップ1杯の水を飲む。→スッキリと目覚めて、1日を気持ちよくスタートできる。

●水を飲む習慣をつけたいとき
仕事や勉強を始める前に、机に座る。→水筒の水をひと口飲む。→体の乾燥を防ぎ、集中力も高まる。

●感謝の気持ちをもつ習慣を身に付けたいとき
寝る前のリラックスタイム→その日に経験した感謝したいことを、3つ書く。→ポジティブで幸せな気持ちで眠れる。

どれも、「きっかけ」を意識的に設定することで、自然と習慣化しやすくなります。

新しい習慣を作りあげるには地道な努力が必要ですが、報酬を実感していくことでモチベーションもアップしますから、小さな報酬(成功体験)を積み重ねていきましょう。

見の回りの環境を整えましょう。

習慣化したいことがあった場合、身の回りの環境を整えることが大切です。

お酒の量を減らすことを習慣にしたいと思っていても、目につく場所にお酒が置いてあったら、つい飲みたくなってしまいますよね。

例えばこんな感じで行っていきます。

●運動習慣を身に付けるための環境づくり
・ジャージなどの運動着や靴を準備して、すぐに手に取れる場所に置いておく。
・ヨガマットを敷きっぱなしにしたり、ダンベルを手の届く場所に置いておいたりする。


●読書週間を身に付けるための環境づくり
・リビングやベッドサイドに、読みたい本を置いておく。
・電子書籍アプリを、スマホのホーム画面の目立つところに配置しておく。


●健康的な食習慣をつくるための環境づくり
・野菜などのヘルシーな食品を、冷蔵庫の取り出しやすい場所に置いておく。
・テーブルの上に、ナッツを置いておく。
・お菓子を見えない場所に隠しておくことで、食べるまでのハードルを上げる。

●勉強や仕事の習慣をつけるための環境づくり
・スマホを別の部屋に置いておくなど、机の上には勉強や仕事に関係するものだけを置くようにする。
・タイマーや砂時計などを机上に置き、30分にセットするなどして、勉強や仕事のサイクルを習慣化する。


●早寝早起きを促す環境づくり
・寝る1時間前に照明を暖色に変えたり、テレビやスマホを控えたりすることで、ブルーライトを減らす。
・目覚ましをベッドから離れた場所に置くことで、二度寝防止につながる。


環境づくりでは、「意志の力に頼らず、自然と望ましい行動がとれるようにする」ことが、ポイントになります。
これも、ちょっとした工夫で出来るので、自分にあった方法を試してみましょう。

ポジティブなフィードバックを心がけていきましょう。

出来なかったことではなく、出来たことにフォーカスして、小さな成功体験を積み重ねていきましょう。

具体的には、就寝前に1日を振り返る時間をもつことなどが有効です。
その際、スマホや手帳やノートなどに記録を残しておくと良いですね。
後で読み返して、振り返ることができますので。

ポジティブなフィードバックは、達成感を高めてくれますし、自己効力感を高めることにもつながります。
少しの時間があればできるお勧めの方法です。

いかかでしたでしょうか。

今回は、主に目標を達成するにはどうすれば良いかの観点から、「新年度を迎えるにあたって実践したいこと」について考えてみました。

どんな目標も、具体的な行動が伴わなければ、絵に描いた餅になってしまいます。
そんことにならないためにも、すぐに実践できる小さな行動を、日々積み重ねていきたいものですね。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。