相手が話した何気ないひと言が、心に刺さり、心の奥深くに残ってしまう経験は、きっと誰にでもあると思います。
とくに、それが、家族や友人など親しい間柄の人や、尊敬している人からの言葉であれば、なおさら深く傷付いてしまうものです。
このような場合、私達はどのように対処したら良いのでしょうか。
そこで今回は、「相手からの何気ないひと言で傷付いてしまった心をいやす、お勧めの対処法」というテーマについて語ってみたいと思います。
傷付いた心と感情を整理しましょう。
まずは、傷付いた心と感情を、自分なりに整理することが大切です。
そのままにしておくと、心を傷付けた言葉が、自分の中でどんどん大きくなってしまい、様々なネガティブな感情を生み出してしまうからです。
①自分の気持ちや感情を認識しましょう。
心が傷付く切っ掛けとなった相手の発した言葉を、手帳やノートなどに、具体的に書き出してみます。
その次に行うことは、どのように傷付いたのかを、思いつくままに、ノートなどに書き出してみます。
・どうして突然、そんなことを言うのかな。
・私のことを、そんな風に思っていたんだ。
・心が通じ合えていると、思っていたのに。
・そんなことを言われる筋合いは、ないよ。
・もう一緒にいたくないな。
・親友だと思っていたのに。
・尊敬していた先輩だったのに。
このような感じで、傷付いたことを具体的に書き出してみることで、自分の気持ちや感情に気付くことができます。
また、感情を外に出すことで、心が少し軽くなります。
②自分の感情に寄り添いましょう。
自分の気持ちや感情に気付いたら、次にしたいことは、傷付いた自分の心に優しく寄り添ってあげることです。
・あんなことを言われて、とても辛かったんだね。
・とても悲しかったんだね。
・自分を責めなくていいんだよ。
・気にしなくていいよ。
・あのとき言われた言葉が、頭の中を駆け回っていて、嫌で嫌でたまらないよね。
このように自分自身の感情に優しく寄り添ってあげることで、心がいやされて、少しずつ穏やかな気持ちになっていきます。
③自分の気持ちを信頼できる人に話したり、文章に表したりしましょう。
自分が信頼できる人に話を聞いてもらうのも、心をいやすお勧めの方法です。
話すことで心が軽くなりますし、思いを共感してもらうことで、心がいやされます。
もし、身近にそのような人がいなかったら、ノートなどに思いのたけを書いてみるジャーナリングや日記も、お勧めの方法です。
話を聞いてもらったり、気持ちを文字で表したりすることで、感情を解放することがでます。
ガス抜きのようなものですね。
心に溜まったネガティブな感情を外に出すことで、自分の感情から距離をとることができ、傷付いた心をいやすことができます。
自分自身の考え方を振り返り、見直してみましょう。
傷付いた心と感情を整理した後で、行いたいことがあります。
それは、自分自身の考え方を振り返り、見直してみるということです。
①相手の発した言葉の意図や、その時の状況を、じっくりと考えてみましょう。
相手は、どんな意図や状況でその言葉を発したのか、じっくりと考えてみます。
・私のことを傷付けようとして発した言葉だったのかな。
・それとも、何か他に意図があったのかな。
・考えないで、つい口走ってしまったのかもしれない。
・そもそも普段から、気をつかってくれる人ではなかったね。
・考えてみたら、あの時はお互いに感情的になっていたな。
・彼(彼女)も言ってしまった後で、後悔しているのかもしれない。
・もしかしたら、自分のためを思って発した言葉だったのかもしれない。
このように、できるだけ多くのパターンを考えてみることで、決めつけてしまう思考からも逃れることができます。
②たった一つの言葉を、一般化するのはやめましょう。
たった一つの言葉で、自分自身が全て否定されてしまったと感じたり、考えたりすることは、やめましょう。
とは言え、言われた直後は自分が否定されたように感じたり、考えたりしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、それでも、自分自身を否定することは、百害あって一利なしです。
そもそも、相手から発せられたその言葉は、正しかったと言えるのでしょうか。
仮に正しかったとしても、その言葉は、果たして自分にとって意味や価値のある言葉だっだのでしょうか。
受け入れるべき言葉と、そうでない言葉は、きちんと区別することが大切です。
行動しましょう。
最後に、とても大切なことが残っています。
それは、実際に行動に移すことです。
自分の気持ちや感情を整理したり、見直したりしても、それを行動に移さないのでは、本当の意味で心はいやされないでしょう。
では、どのように行動すれば良いのでしょうか。
以下のような対処法が考えられます。
その都度、自分にあった方法を選んで行動したいですね。
①相手に伝える。
これが一番よい方法かもしれません。
しかし、同時に、難しい方法でもありますね。
直接相手に伝えるには勇気がいりますし、仮に自分の気持ちを伝えることができたとしても、感情的になってしまったら、さらに状況を悪化させてしまいます。
冷静に相手に伝えることができれば、これが一番好ましい方法だと言えます。
②その相手と距離を置く。
これが最も、現実的な対処法かもしれません。
どうしても辛いときは、無理にその相手と関わる必要はありませんから。
とは言え、この方法をずっと続けることは、あまり好ましいとは言えません。
とくに、その相手と今後もずっと関わっていくのであれば、いつかは自分の気持ちをきちんと伝えることが必要でしょう。
③自分を大切にしましょう。
これも当たり前のことですが、傷付いた心をいやすには、自分の好きなことをするのがとても効果的ですし、とても大切なことでもあります。
好きな音楽を聴いたり、好きな本を読んだり、好きな映画を見たり、好きなスポーツをしたり、気の合う友人や家族とお喋りをしたりすることで、心が満たされ、いやされます。
いかがでしたでしょうか。
今回は、「相手からの何気ないひと言で傷付いてしまった心をいやす、お勧めの対処法」というテーマで、語ってみました。
このようなことは、誰もが日常生活の中で、ごく普通に経験するものです。
とは言え、傷付いた心を放っておくままにしておくのは、好ましいことではありません。
傷付いた心は、自分なりの方法で、きちんといやしてあげることが大切なのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、少しでもお役に立てましたら、幸いです。