自分に優しく心が前向きになる1年の振り返り方

生活に役立つ心理学

年末のこの時期になると、1年の振り返りをする人は多いのではないでしょうか。
私も1年の振り返りをがっつり行う1人ですが、ややもすると、目標が達成できなかったり、苦しくてしんどかったりしたことにフォーカスしてしまいがちになります。
ですが、これだと、気持ちが前向きになりにくいです。
どうせなら、前向きな気持ちで1年を振り返り、新年を迎えたいものです。

そこで今回は、心理学の知見を踏まえて、「自分に優しく心が前向きになる1年の振り返り方」について考えてみたいと思います。

振り返りをすると、心が苦しくなるのはどうして

私たちは振り返りをするときに、できたことよりもできなかったことに目が向きやすい傾向があると言われています。
心理学では、これを、ネガティビティバイアスといいます。
これは、私たちが進化の過程で獲得してきた、とても自然な脳の働きなのです。

目標をしっかり立てた人ほど、できなかったことは失敗と捉えて落ち込んでしまいがちですよね。
しかし、実際は、失敗ではありません。

悩んだり迷ったりしながらも、それでも、目標の達成に向かって地道に行動を積み重ねていった過程そのものが、ちゃんと心の成長につながっているのです。

振り返りをしていて心が苦しくなるのは、人間の自然な傾向であり、とても自然なことです。
ですから、「どうして自分は、いつもネガティブな振り返りをしてしまうのだろう」と落ち込む必要なありません。
むしろ、自分が真剣に1年を生きてきた証とも言えます。
まずは、そのことを、しっかり心にとどめておきましょう。

「自分に優しく心が前向きになる1年の振り返り方」3つの実践例

①目標は、結果よりも向き合った時間や達成率にフォーカスしてみましょう。

年初に立てた目標を、振り返ってみましょう。
目標は達成できたでしょうか。

ここで、もし、目標が達成できたかどうかという結果で振り返ってしまうと、「達成できた、達成できなかった」の2択になってしまいます。
これは、達成できたら100点、できなかったら0点という発想と、あまり変わりません。

しかし、考え方を変えて、目標達成のために向き合ってきた時間にフォーカスしてみたら、どうでしょうか。
これだと、達成できたかできなかったかの2択にはなりません。

目標達成に向けて、どれだけ努力を重ねてきたかの視点から振り返ることができます。
これは、目標の達成率と考えても良いですよね。
つまり、目標を完全に達成すると100%ということになります。

私は、目標の振り返りをするときは、目標の達成率で振り返るようにしています。

例えば、こんな感じで行っています。

●毎日心理学を学ぶという目標に対しては、今年の目標達成率は90%
私はいつも、1年の目標を立てた後に、それを月々の目標に落とし込んでいきます。
そして、月々の目標を、月末に達成率で振り返ります。
心理学を毎日学ぶという目標なので、達成率は出しやすいです。
因みに私の場合は、心理学について学んだ時間数も、手帳に日々記載しています。
毎日できたら100%ですし、1日もやらなかったら0%ということになります。
90%というのは、自分としては高い達成率です。
100%でなかったのは少し残念ですが、90%できたことで自分を誇らしく思いますし、自分を褒めてあげたくなります。

いかがでしょう。
目標達成のために向き合ってきた時間や目標達成率にフォーカスすると、自分の頑張りや努力が見えてきますし、自分を褒めてあげたくなりますよね。

これは、自分に優しく心が前向きになる1年の振り返り方だと考えます。

②1年頑張った自分に、優しい労いの言葉をかけてあげましょう。

誰だって、他人から褒めてもらったり、労ってもらったりしたら、嬉しいですよね。
とくに、自分が信頼している相手からの心のこもった言葉は、心に深く染みます。

でも、実は、自分に向けてささやいた優しい労いの言葉も、相手からもらった言葉と同じように、自分の心の奥深くにしっかり届くと言われています。

信頼している人から、いつでも優しい言葉をかけてもらえるとは限りませんよね。
そこで、この年末はぜひ、自分自身に優しい労いの言葉をかけてあげましょう。
効果は、折り紙つきですよ。

手帳やメモ帳に書いても、心に中でささやいても構いません。
この1年頑張った自分に、こんな言葉をかけてあげましょう。
きっと、心が喜びます。

●辛い時期もあったけど、よくここまで頑張ったね。
●大変な仕事だったけど、投げ出さないで最後までやり切ったね。
●「〇〇」という目標の達成に向けて、本当によく努力したね。
●体の調子を崩して本当にしんどかったけど、体調を整えるような努力を積極的に行った結果、目標をここまで達成することができたね。
●私は、いつでも、精いっぱい努力して行動していたね。

いかがでしょうか。
これは決して、自分への甘やかしではありません。
心のエネルギーを回復させてくれる、とても優れた方法なのです。

自分に優しく心が前向きになる1年の振り返り方の1つとして、これもぜひ実践してみてくださいね。

③来年はこんな自分でありたいという思いを残しましょう。

振り返りの最後に、来年はこんな自分でありたいという思いを残すようにしましょう。

目標達成に向けて行動することはもちろん大切ですが、その土台となる「心のあり方」を意識することは、もっと重要です。
これには、自分自身が大切にしたい「価値」が含まれているとも考えられます。

●もう少し、自分を大事にしよう。
●無理をし過ぎないようにしよう。
●疲れたら、まずは立ち止まって、心をやすめよう。
●できたことに目を向けていこう。

こんな感じで、来年はこんな自分でありたいという思いを残すようにしましょう。
1年を振り返るときは、ぜひ、実践してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、「自分に優しく心が前向きになる1年の振り返り方」というテーマでお話してきました。

●目標は、結果よりも向き合った時間や達成率にフォーカスしてみましょう。
●1年頑張った自分に、優しい労いの言葉をかけてあげましょう。
●来年はこんな自分でありたいという思いを残しましょう。

これら3つの実践例は、いずれも心が前向きになるものです。
ぜひ、試してみてくださいね。

今年を振り返るという時間は、自分を回復させるための時間でもあります。
そして、大切なことは、目標を決めて悩みながらも着実に歩んできたこと自体に、とても価値があるということです。

どうか、1年の終わりに、「よく頑張ったね」と自分自身に優しく労いの言葉をかけてあげてくだい。
それはきっと、来年も頑張ろうという確かな力になります。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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