自分を大切にするための小さな一歩

生活に役立つ心理学

「自分を大切にする」
言葉にするとシンプルですが、実際にやろうとすると、意外に難しいものです。

仕事や学校、家庭や子育て、様々な人間関係…。
やらなければならないことは、たくさんありますよね。

そして、これらのことに夢中で取り組んでいるうちに、気が付けば、自分のことは後回しになっていて、ふとした瞬間に「何だかしんどいな」と感じる。

こんな、経験はきっと誰にでもあると思います。

そこで今回は、誰にでも簡単にできる「自分を大切にするための小さな一歩」について、一緒に考えてみましょう。

自分を大切にすることが難しい理由

私たちは無意識のうちに、周囲にとっての「良い自分」を優先してしまう傾向があります。

●人に迷惑をかけたくない
●周りから嫌われたくない
●人の役に立ちたい
●周りの期待に応えたい

これは、本能的な「所属欲求」の働きであり、とても自然な心の働きと言えます。
周囲の期待に応えようとして頑張ることは、大切なことです。

しかし、これらの欲求が強すぎて、頑張りすぎてしまうと、
「自分を犠牲にしてしまう→心が疲弊してしまう→自信が低下してしまう」
という、負のループに入りやすくなってしまいます。

だからこそ、自分のことを後回しにしない実践が、大切になってきます。
とは言え、いきなり大きく変わる必要はありません。
まずは、小さな一歩で十分です。

自分を大切にするための、3つの小さな一歩(実践)

①「今の私には何が必要?」と、自分に問いかけてみましょう。
忙しいときほど、自分の心の声は聞こえにくくなっているものです。
そこで、疲れてきたなと感じたら、シンプルな問いを自分に向けてみましょう。

「今の私に必要なものは何?」
●5分間の休憩をとりたい
●コーヒーを1杯飲みたい
●1人になる静かな時間がほしい
●誰かに話を聞いてほしい
●深呼吸したい
●心が落ち着く音楽を聴きたい
●背伸びや屈伸がしたい

答えは、どんな些細なことでも構いません。
大切なことは、今の自分がやりたくて、すぐに実践できるということです。
自分のニーズに気付いて、すぐに実践することが、自分を大切にする第一歩となります。

②小さな「やらないこと」を決めましょう。
自分を大切にするというと、何かをプラスするイメージが強いですが、実は減らすことが最も効果的なことも多いのです。

減らした方が良いお勧めの例
●完璧にしようとすることを、やめましょう。
●無理な予定を詰め込むことを、やめましょう。
●気が向かない誘いは、断りましょう。
●今日は、家事を1つだけ休みましょう。
●10分だけ早く、仕事を切り上げましょう。

小さなやらないことを決めて、それを実践することで、心が少し休まります。
この小さな積み重ねが、疲れた心を回復させてくれるのです。

③自分に向けて、優しい言葉をかけてあげましょう。
私たちは大切な人に対して、優しい言葉をかけてあげますよね。
同じように、自分に対しても、ときには優しい言葉をかけてあげましょう。

人は自分に向ける言葉によって心の状態が変わることが、心理学的に明らかになっています。
だったら、ポジティブで癒される言葉を、自分にたくさんかけてあげましょう。
たったひと言でもいいので、自分に向けて優しくささやいてみてください。

例えば、こんな感じで。
●今日も一日、よく頑張ったね。
●しんどかったね。
●辛かったね。
●悲しかったね。
●悔しかったね。
●心配しなくて大丈夫だよ。
●きっと、うまくいくよ。
●少しだけ休んでいいよ。

たったひと言でも、心がいやされて、安らかな気持ちになります。
これも、自分を大切にする小さな一歩です。
ぜひ、習慣にしたいですね。

まとめ

今日からできる、自分を大切にする小さな一歩は、
①「いま何が必要?」と自分に問いかける。
②小さなやらないことを決める。
③自分に優しい言葉をかけてあげる。

どれも、すぐに実践できて効果抜群なものばかりです。

今日からそっそく、この3つのうち1つでもいいので、実践してみませんか。
その小さな一歩が、きっと、あなたの大切な心を優しく守ってくれるはずです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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