今回は、私が大きな影響を受けているACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)について、改めてお話しします。
人生の転機
私は子どものころから、本を読むことが大好きでした。
絵本にはじまり、子ども向けの文学書もたくさん読みました。
そんな私でしたが、大学を卒業して教員になってからはとくに、自己啓発本や心理学に関係した本を読むことが多くなりました。
自分を成長させたい、仕事で成果を出したいという思いが強かったからだと思います。
そんな私に転機が訪れたのは、教師として働きはじめて17年が過ぎたときです。
受け持っていた学級がうまくいかず、子どもとの関係も崩れてしまい、精神的に限界を迎えてしまったのです。
幸い、半年間休んだことで、また元気に仕事に復帰することができました。
ですがこの経験が私をさらに、心理学や自己啓発の世界に誘うことになり、以前にもまして本を読むようになったのです。
それからは、大きな病気をすることもなく、ここまで幸せな人生を歩んでくることができました。
そして、以前から興味のあった「公認心理師」の資格を、取得するに至ったのです。
ACTとの出会い
公認心理師受験に向けて勉強していたときにACTのことを知りましたが、そのときはとくにACTに興味を示すこともありませんでした。
そんな私がACTにはまってしまったきっかけは、ある書籍との出会いです。
それは、「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない:ラス・ハリス著」です。
この本を読んだときの衝撃と感動は、半端ありませんでした。
数えきれないほどの付箋を貼りながら、夢中になって読みました。
これが私とACTの出会いです。
ACTってどんな心理療法?
それではACTとは一体どんな心理療法なのでしょう。
ACTは正式には「アクセプタンス&コミットメント・セラピー」といいます。
第3世代の認知行動療法のひとつです。
これは、マインドフルネスの考え方をとり入れながら、今この瞬間を大切にして、自分の価値に沿った行動をしていくことを目指す心理療法です。
私は幸いにも、この素晴らしい心理療法と出会うことができたのです。
私は現在も様々な心理療法について学んでいますが、ACTはやはりその中核にあります。
ACTのよいところは、誰もが日常生活の中にACTの手法をとり入れて、生活の中で生かしていくことができる点にあります。
私も日々の生活の中で、ACTの考え方やエクササイズをとり入れています。
今後このブログでも、ACTについてお役に立てる記事をあげていきますので、ぜひお読みになってください。