新年度がスタートしましたが、みなさんはどんな新年度を迎えられましたか。
新年度のスタートとなる4月は、周りの環境や人間関係が大きく変わる時でもあります。
新入社員として仕事をスタートする方、職場での部署や仕事内容が変わる方、学校に入学したり進級したりする方、引っ越しをされる方等々。
きっと皆さんそれぞれに、新たなスタートを切られたのではないでしょうか。
そこで今回は、周りの環境や人間関係をが大きく変わるこの4月を、元気にスタートすることができるように、心理学的な観点を踏まえながら、考えていきたいと思います。
4月は心身の体調を崩しやすいときです。
新年度のスタートとなる4月は、とかく心身の体調を崩しやすいときでもあります。
その原因はいくつか考えられますが、中でも大きな原因は、周りの環境が大きく変わる点にあると言えます。
とくに人間関係が大きく変わることは、思っている以上にストレスになります。
ふだん以上に気を使ってしまいますよね。
「ここにはどんな人達がいるのかな」
「果たして自分はこの職場や学校に受け入れてもらえるかな」
「自分はどう思われるかな」
「新しい友人はできるかな」
「身だしなみは大丈夫かな」
このような考えが目まぐるしく頭の中を駆け巡ってしまうので、気持ちが休まりません。
まさに心が緊張状態に置かれている感じですよね。
それでも、時間がたって周りの環境や人間関係に慣れることができれば、心の緊張状態も和らぎ、その後は安定した気持ちで過ごしていくことができるでしょう。
しかし、もし時間がある程度たっても、このような心の緊張状態が続いていたら、心が疲れてしまいますよね。
それが長じて心身の不調をきたすことになってしまったら、それこそ大変です。
そこで、とかく心身の不調をきたしやすいこの4月を上手に乗り切っていく対処の仕方を、考えていきたいと思います。
新年度を元気にスタートする対処法は。
①スモールステップで仕事や勉強などを進めていきましょう
新年度は職場や学校など周りの環境が大きく変わるときなので、どうしても無理をしがちになります。
スタートダッシュが肝心だと、いつも以上に無理をしてしまうのです。
そのため、どうしてもオーバーワークになってしまいます。
すると当然のことですが、帰宅が遅くなり、十分に心身を休めることができない状況に陥ってしまいます。
そこで、やるべき仕事を細かくToDoリストに整理して、重要なことから順番に一つずつこなしていくのがお勧めの方法になります。
ToDoリストが一つずつ片付いていことで、その都度達成感を味わうことができ、それが喜びとなり、自信にもつながっていきます。
その際に気を付けたいことは、その日の目標が達成できなかったとしても、自分を卑下したり、落ち込んだりしないことです。
できなかったことは明日やろうと、柔軟に考えることが大切です。
今日頑張って出来たことを自分で認めて、自分に言葉を掛けてあげましょう。
こうすることで、モチベーションを保ちながら、無理をせずに新年度をスタートさせることができます。
②1日の疲れは、その日のうちにとるようにしましょう。
4月当初は、慣れない環境や人間関係の中で過ごすことが多く、思っている以上に私達の体にはストレスがかかります。
仕事にも慣れていないのでオーバーワークになりやすく、周りにもたくさん気をつかってしまいます。
帰宅する頃には、心身共にくたくたになってしまいます。
そこで、新年度当初は、いつも以上に心身の疲れをとることが大切です。
1日の疲れは、翌日に残さずに、その日のうちにとるように心がけましょう。
帰宅したら、まずは、心身の疲れをとることを心がけましょう。
お風呂にゆっくり浸かったり、バランスのよい食事をとったり、早めに床について十分な睡眠をとったりすることで、交感神経から副交感神経に切りかわり、リラックスした状態になることができます。
当たり前のことのように思えますが、4月当初はどうしてもオーバーワークになりがちですし、いつも以上に周りに気をつかってしまうため、いつも以上に心身をリラックスさせることが大切になります。
まずは、1日の疲れはその日のうちにとるように心がけていきましょう。
③好きなことをする時間を持ちましょう。
1日の仕事や活動が終わって帰宅したら、自分の好きなことをする時間を、少しでもとるように心がけましょう。
好きなことをすることで、よりリラックスできますし、好きなことができているという満足感を得ることができます。
「好きな活動=心の栄養」のように考えましょう。
好きなことは人それぞれです。
自分が心から楽しいと思うことであれば、どんなことでもいいと思います。
家族や友人と楽しくお喋りをする。
料理をする。
お気に入りの音楽を聴く。
好きな本を読む。
好きなドラマや映画を見る。
ペットとたわむれる。
お笑い番組を見て、思いっ切り笑う。
好きな楽器を演奏する。
ストレッチや軽い運動をする。
自分の好きを活動をして、心を喜ばせてあげましょう。
こうして、1日を楽しい気持ちで終えることが、明日への活力になります。
④1日にあった良かったことを思い出しましょう。
これは、私も毎日行っている「3つの良いこと」です。
やり方は簡単です。
1日を振り返って、良かったことを3つ思い出します。
思い出すだけでも効果はありますが、文字として記録することで、より効果が高まります。
私の場合は、スマートフォンに記録していきます。
記録する内容は、どんな些細なことでも構いません。
陽ざしが気持ち良かった。
道端にきれいな花が咲いていた。
夕食で食べた焼き魚が美味しかった。
友人と楽しくお喋りができた。
仕事で上手くいった。
お風呂が気持ち良かった。
ドラマを見て感動した。
どんな些細なことでもいいのです。
良かったことを思い出すことで心が満たされますし、感謝の気持ちも湧いてくるものです。
「3つの良いこと」は毎日続けて習慣化することが望ましいですが、大きく環境が変わる4月に始めることは、とくにお勧めです。
今回は新年度を元気にスタートするためにというテーマで、考えを述べてみました。
これは実践できそうだと思われることが一つでもありましたら、ぜひ試していただければ幸いに思います。