充実した1年にするためにしたいお勧めの方法。

生活に役立つ心理学

新しい年が明けました。
2025年のスタートです。
今年はいったいどんなドラマが、待ち受けているのでしょうか。

世間の動向も気になりますが、まずは自分自身の足元を見つめて、しっかりと歩み出すことが大切です。

そこで今回は、「充実した1年にするためにしたいお勧めの方法」というテーマについて、考えてみたいと思います。

リズム正しい生活を送りましょう。

これは今さらいうことではありませんが、リズム正しい生活を送ることは、私達が健康に生きていく上で、とても大切なことです。

もしも、健康を損ねて病気になってしまったら、やりたいこともやるべきことも、できなくなってしまいますから。

リズム正しい生活を送る上で基本となるのは、やはり睡眠です。
毎日ある程度まとまった、質の良い睡眠時間を確保することが重要です。
個人差がありますが、できれば7時間はぐっすりと眠りたいところです。

6時間以下の睡眠を続けていると、心身の疲れがたまってきてしまいます。
とくに脳の疲れをとるためには、まとまった睡眠時間が必要なのです。

バランスの良い食事を心がけることも大切です。
これも個人差はあると思いますが、3食きちんと食べることが大切です。
私達は食事をすることで、エネルギーを取り出すことができるのですから。

食事をしないということは、ガソリンの入っていない車に乗るようなものです。
当然、車を動かすことはできませんよね。
私達の体も、これと同じです。

太陽の光を浴びたり、軽い運動をすることも大切です。
日光を浴びることは、とても大切です。
セロトニンやビタミンDなど、私達の体にとって大切なものを生成する力が、日光にはあるからです。

日常生活の中に運動を取り入れることも、大切です。
運動をしないでずっと動かないでいたら、筋肉も衰えてしまいますよね。
日光を浴びながら散歩などの運動ができれば、理想的ですね。

リズム正しい生活を送ることは、私達が日々の生活を健康に営んでいく上でとても大切なことなので、さっそく実践していきたいものです。

1年の目標を立てて、目につくところに書いておきましょう。

実り多い1年にするために、年頭に1年の目標を立てることは大切です。
とくに何の目標も立てないで生活してると、自分が達成していることや、まだ達成していないことが分からなくなってしまうからです。

そして何より、自分の人生のビジョンの方向に向かうことが難しくなってしまったり、方向性を見失ってしまったりするからです。

このように考えると、大まかでも良いので、1年の目標は立てるに越したことはないですよね。

その際、ひと工夫すると、目標の達成度が確実に上がります。
それは、手帳やスマホなどの頻繁に目にするところに、1年の目標を書いておくのです。

こうすると、手帳やスマホを開く度に、目標を目にすることになるので、目標を意識する回数が圧倒的に増えます。
その結果、目標の達成度も確実に上がっていきます。

実り多い1年にするために、年頭に1年の目標を立てることは、大変意味があります。
これも、さっそく実践したいところですね。

今この瞬間に集中して、目の前のことを精一杯やりましょう。

これは以前のブログでも触れていますが、ACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)で大切にしていることです。
ひと言で表すと、マインドフルネスを実践するということになります。
つまり、今この瞬間に注意を集中するということですね。

マインドフルネスを日々の生活に取り入れることは、私達にとって大変意義深いものがあります。
なぜなら私達は、今この瞬間に集中することで、大きなパフォーマンスを発揮することができるからです。

仮に、目の前のことに集中していなければ、満足のいく結果を出すことは難しいですよね。
これは当たり前のことですが、意外と見落としてしまう点でもあります。

人は一瞬にして、過去や未来に思いをはせることができます。
それは人間の素晴らしい能力ですが、時にはマイナスに働いてしまうことがあります。

過去や未来に思いを巡らしてしまうと、目の前のことに集中できなくなってしまいます。
それが長じると、心の健康を損ねたり、場合によっては様々な精神疾患になりかねません。
とくに、過去のことを悔んだり、未来への不安を募らせてしまうような時間で満たされてしまうような場合は、注意が必要になります。

過去や未来に思いをはせることも大切ですし、時々ならば良いのですが、この状態がデフォルトモードになってしまことが問題なのです。

今この瞬間に集中して目の前のことを精一杯やることを積み重ねていくことで、結果として、実り多い充実した1年を送ることができるのです。

受け入れるものと立ち向かうものをしっかりと判断して、対処していきましょう。

これもACTで大切にしていることです。
アクセプタンス(受け入れること)ですね。

日々の生活を送っていると、私達は様々な出来事に遭遇します。
それが、望ましいと思えることだったり、心が満たされることだったりすれば、もちろん言う事はありません。

しかし、それが自分にとって悲しいことだったり、苦しいことだったりしたら、どうでしょうか。
私達は、そこで心を悩ませることになります。

このようなときに、私達がもっていた方が良い視点が、アクセプタンスという考え方です。
その出来事や問題は、精一杯取り組めは解決するものなのでしょうか。
それとも、受け入れたほうが良いものなのでしょうか。
これは、とても大切な視点だと言えます。

基本的には、自分自身の課題や問題であれば、立ち向かっていくことはできます。
とは言え、その結果が思わしくなかったときは、受け入れることも必要になってきますね。
その場合は、いったんは受け入れた上で、できる対処法を探していけば良いのです。

しかし、自分自身の課題や問題以外のことに対しては、思うようにいかないことが多いのです。
他人の言動や世間の出来事などが、その例になりますね。

このような問題に対して必要以上に立ち向かっていくことは、結果が伴わないことが多いので、あまり良い結果にならないことが多いと言えます。

とは言え、場合によっては立ち向かっていくことも必要でしょう。
要はその見極めが大切ということになります。
アクセプタンスの視点をもつことは、私達が伸び伸びと生きていく上で、とても大切なのです。

受け入れるものと立ち向かうものをしっかりと判断しながら、様々な出来事に対処していきたいものですね。
その積み重ねが、充実した1年を、ひいては充実した人生をつくり上げていくのですから。

思考や感情から、少し距離をとりましょう。

これもACTで大切にしていることです。
脱フュージョンと言います。
フュージョンとは融合するという意味なので、融合から離れるという意味になります。

私達はややもすると、様々な思考や感情に囚われてしまいます。
とくに、それが自分にとって好ましくない場合に、陥りやすいと言えるでしょう。

このような状態に陥ってしまうと、目の前の課題に集中することができませんし、パフォーマンスが下がってしまいます。

そして、ネガティブな感情(不安、後悔、恐れなど)に囚われてしまうと、心が疲弊してしまい、様々な精神疾患などにもなりかねません。
できれば、このような状況は避けたいものです。

実は、このようなネガティブな思考や感情に必要以上に囚われてしまわないようにする有効な方法が、脱フュージョンなのです。
感情や思考から少し距離をとる方法と考えると、分かりやすいと思います。

ネガティブな思考や感情が浮かんできたときに、そのことに気付いて、ネガティブな思考や感情から少し距離をとるようにするのです。

「いけない。また良くないことを考えてしまった!」と気付くだけでも、脱フュージョンをしていることになりますね。

今回は、脱フュージョンのやり方については詳しく述べませんが、要は、ネガティブな思考や感情が浮かんできたら、必要以上にネガティブな思考や感情に囚われないようにしましょうということですね。

思考や感情から少し距離をとる習慣を身に付けていくことで、心の健康を保ちながら充実した日々を送っていきたいものですね。

自分が大切にしている価値に沿った行動をしましょう。

これは、ACTで最も大切にしていることです。
私達は誰もが、自分なりに大切にしているものがあります。
つまり、価値ということなります。

そして、自らが信じて大切にしている価値に沿って生きていることが実感できたときに、私達は充実感や幸福感を味わうことができるのです。

とは言え、毎日を、自らが大切にしている価値に沿って生きることは、簡単なことではありません。
日常生活を送る上においては、価値を見い出すことができなくても、しなければいけないことはたくさんあるからです。

もちろん、生活する上で行うことには全てに意味があるとは思いますが、ここでは価値ということに限定して考えています。

一日の中で少しでもいいので、自ら大切にしている価値に沿って行動する時間を持ちたいものです。

価値にそって行動する日々の積み重ねが、充実した一年をつくり、ひいては充実した人生を作り上げていくことにつながるのですから。

1日を振り返る時間を持ちましょう。

1日を振り返る時間を持つことは、自己理解を深める意味で、とても重要だと言えます。
その日あった出来事を振り返り、とくに印象に残っている出来事については、じっくりと振り返るようにするのです。

振り返るときのポイントは、そのとき感じたことや考えたことも同時に振り返るようにするということです。
感情や思考も一緒に振り返ることで、感情や思考を整理することができますし、自己理解を深めることができます。

その際は、手帳や日記などに、実際に書き込んでいくことがお勧めです。
書くことによって、出来事や感情を、より客観的に振り返ることができるからです。

1日を振り返る時間を持つことは、自己理解を深める意味でとても重要です。
これを習慣づけることによってもたらされる恩恵は、たくさんあるのではないでしょうか。

リラックスしたり、リフレッシュしたりする時間を大切にしましょう。

リラックスしたり、リフレッシュしたりすることが大切であることは、今さら述べることではないかもしれません。
このような時間を持つことで、私達は心身の疲れを癒したり、ストレスを解消したりすることができるのですから。

しかし私達はややもすると、日々の生活や仕事の忙しさから、このような時間を持つことの重要性を忘れてしまうものです。

そこで、とくに今回は、リフレッシュする時間を持つということでお勧めの方法を、紹介したいと思います。
それは、手帳やスマホの予定欄に、休日や余暇にしたい楽しみなことを先に書き込んでしまうという方法です。
こうすることで、それを楽しみにしながら仕事を頑張ることができます。

1年のスタートである今だからこそ、もう一度、リラックスしたり、リフレッシュしたりすることの大切さを認識したいものです。
そして、このような時間を増やしていくことが、充実した人生に直結していると言えるのではないでしょうか。

うまくいっていることを、続けていきましょう。

これも当たり前ことかもしれませんが、ふだんあまり気付かない視点でもあります。
うまくいっていることは、取り立てて意識しなくても、できてしまうからです。

しかし、よくよく考えてみれば、うまくいっていることは、実は自分の強みかもしれません。
家族や友人や職場の同僚と関わっていて、うまくいっていることがあるとします。
それは、考えてみれば、自分の強みですよね。

例えば、
・コミュニケーションをとることが上手。
・他人に共感したり思いやったりする力が優れている。
・周りをよく見て気配りをする力が優れている。
・文章を書くことが得意である。
・絵を描くことが得意である。
・楽器を演奏して、人を喜ばせることができる。
・人を笑わすことが得意である。
・パソコンを自由自在に使いこなせる。
・運動が得意である。
・何時間でも集中して勉強することができる。

いかがですか。
他にも無数にありますよね。
おそらく、人の数だけあるのではないでしょうか。

こうして考えてみると、うまくいっていることは、実は自分の強みであることが多いのです。
強みは、生かした方が得です。

新年のスタートである今だからこそ、自分がうまくいっていると思うことを、改めて洗い出してみましょう。
うまくいっていることや強みは、日々磨いていくことで、さらに自分にとって大きな力になってくれます。
それは、日々の充実した生活につながり、ひいては充実した人生にもつながっていきます。

いかがでしたでしょうか。
今回は、新年のスタートということもあり、「充実した1年にするためにしたいお勧めの方法」というテーマについて考えてみました。
どれも、実践しようと思えばすぐにでも実践できる方法ばかりです。
どれか一つでも実践していただければ、幸いに思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。