「自分らしくしなやかに、教師として生きるために」ーちゃんとしなきゃに縛られない生き方ー

教師に役立つ心理学

「ちゃんとしなきゃ」
「もっと頑張らなきゃ」
「みんなやっているのに自分だけ」
こんな言葉が、頭の中を駆け巡っていることはありませんか。

とくに、責任感が強すぎたり、物事をまじめに考えすぎたりしてしまう人ほど、これらの言葉に縛られやすくなってしまいます。

もちろん、誠実であることは大切です。
しかし、ちゃんとしすぎることが、心をすり減らしてしまう原因になることもあるのです。

「ちゃんとしすぎない」ことが大切な心理学的な意味

心理学には、完全主義という概念があります。
これは、「過度に高い目標を設定して、完璧であることを追求するとともに、自分自身に厳しい評価を下すこと」です。

高い目標を抱き、それを追求して努力すること自体は、悪いことではありません。
むしろ、充実した人生を送っていくうえで、とても大切なことだと言えます。

問題は、できていない自分を許せないということなのです。
自分に対してあまりにも厳しすぎると、知らない間に自分自身がどんどん追い詰められてしまい、心がすり減ってしまいますよね。
これでは、自分らしくしなやかに生きることが、難しくなってしまいます。

教員という仕事をしていると、どうしても、「周りから高い期待をかけられていると感じ、自分自身に厳しくなっていまう」傾向に陥ってしまいがちになります。

「子供たちや保護者の期待に応えなければ」
「同僚にも迷惑はかけられない」
このような思いが、無意識のうちに自分自身を追い込んでしまうのです。

私も教員時代を振り返ってみると、そのような状態に陥っていたことがありました。
担任をしていたときに、子供たち同士の関係が、複雑にこじれてしまったことがあったのです。
周りからの期待もあり、私は問題の解決に向けて精いっぱい取り組みましたが、やればやるほど問題がこじれてしまい、最後には私自身が疲れ切ってしまったことがありました。

思い返してみると、そのときは、自分自身を完全に見失っていたのだと思います。
自分では良かれと思ってしていたことも、自分自身を見失っていたのですから、良い結果に繋がらなかったのは当然です。

実は、完璧であることよりも柔軟であることことのほうが、長期的に見るとストレスにも強く幸福度が高いことが、心理学的に明らかになっています。
これは、ACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)という心理療法でも重要視されている考え方です。

ACTでは、ちゃんとやらなきゃと考えるよりも、うまくいかない自分を受け入れる姿勢を大切にします。
人は誰でもミスをしたり、上手くいかなかったりすることがあります。
でも、それを否定せずに、「それでも自分の大切にしている方向に進んでいこう」と思えることが、心理的な柔軟さ、つまり心のしなやかさに繋がります。

では、どうそれば、「ちゃんとしなきゃ」から、少し自由になれるのでしょうか。

完璧以外のことを、目指してみましょう。

教員はどうしても、「完璧な授業をしよう」を思ってしまいがちになります。
私も教員時代は、そんな風に考えていたと思います。

しかし、完璧な授業なんて、そもそもできるのでしょうか。
それよりも、例えば、「いつも子供たちに誠実であろう」と意識してみませんか。
誠実であろうとする中には、「誠実に関わる」という価値が含まれています。
価値は目標と違い、言動の中にいつも含まれているものです。

誠実な言動や振る舞いは、たとえ失敗して上手くいかなかったとしても、きちんと相手には伝わるものです。
もちろん、失敗した経験を次に生かしていくことは大切です。
そうやって、少しずつ成長していけば良いのではないでしょうか。

完璧さは、たとえどこまで追いかけたとしても、切りがありません。
しかし、「誠実さ」「思いやり」「励まし」など価値に根差したものは、いつも自分自身の中に抱いていることができますし、自分を支えてくれるものにもなります。

できたことを数えましょう

1日の終わりに、今日の自分ができたことを書き出してみましょう。
たくさんでなくても良いのです。
はじめは、3つもあれば十分です。

例えば、
「笑顔でひとりひとりとあいさつができた」
「笑顔で授業をすることができた」
「授業で、〇〇さんが発言してくれた」
「同僚の先生と、親しく話をすることができた」
「同僚の先生に、悩みを打ち明けることができた」

こんな感じで良いのです。
どんなに小さなことでもいいのです。

これを続けていくことで、自己肯定感が高まっていきます。
さらに、1日頑張った自分に、「ご苦労様、よく頑張ったね」と声をかけてあげると、心も癒されます。
これは、今からすぐにできるお勧めの方法です。

まとめ

「ちゃんとしなきゃ」と思う気持ちは、あなたが真剣に子供たちや仕事に向き合っている証です。
それは、とても大切なことです。

しかし、その責任感が自分を苦しめているのだとしたら、元も子もありません。
場合によっては、心が疲れ切ってしまいます。

ときには、「今日はこれでいいか」と自分をゆるめてあげることも、大切なのです。
それは怠けではなく、心を守る知恵です。
ちゃんとできていない自分も含めて、あなたはもう十分に頑張っているのですから。

ちゃんとしすぎず、自分らしく。
その柔らかさこそが、教員として長く輝き続けるための大きな力になるのです。

明日もまた、少し肩の力を抜いて教室に向かえるように、心のどこかに、ちゃんとしすぎない勇気を抱いていましょう。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

LINEで初回無料カウンセリングのお申し込みができます。

初回無料カウンセリングをご希望の方は、LINEからお申し込みができます。
「友だち」追加ボタンをクリックして、追加+を押してください。
追加後に、「初回無料カウンセリング希望」とメッセージをお送りください。

友だち追加
教師に役立つ心理学